起業きっかけストーリー第一章 第五話

起業きっかけストーリー第一章 思い立ってから起業まで

第五話 私の営業スタイル

前の話で辛いことをつづったが、それでも私は社長には感謝している。よくここまで自由にしてくれて、なおかつお給料までくれたのだから。

ほっとかれていた中でも対応してくれたことはあったし、きっと社長は社長で新卒社員である私たちの扱いに困っていて、社長なりに色々試行錯誤していたんだなと今でなら思う。

さて、私がどんなふうに営業していたかというと、最初はできる風を装っていた。新卒の子が一人で営業に行くなんて早々ないだろうなと思っていたのもあり、新卒と思われたくなかったのだ。

だが、何度も言っているとおり、社会人としての教養は備わっていない私は敬語の使い方や基本的なマナーもなにもなっていない。それでいてやはり自信がないのでおどおどしている。そんな感じなのでもちろん相手にも信用されず。。。

そんなとき、ふとバカなことを閃いた。

そうだ、格好つけないで「私は新卒です。なにもわからないので教えてください」と言えば相手も私を見る目が変わるはずだ、と。

これはかなり効果絶大であった。

そのときの私の営業方法といえば、
・リストを作成して電話アポ
・飛び込み営業
・交流会に参加

である。電話アポだとすると「印刷会社ですけど~」だけだと相手にされなかったのものが「新卒なんです、いろんな方のお話しをお聞きしたく電話しました!」と言えばだいたいの方が「そういうことなら…」と電話越しの見ず知らずの私に親切にお時間をいただけるようになった。

よく考えたら会社からしたら恥ずかしいやつだよなぁとつくづく思う。きっと「恥ずかしいから電話しないで」と言われたのはこのせいもあったはすだ。

あとその当時私を救ったのが「交流会」という存在である。もともとその会社に入った目的は起業するための人脈をつくるというものだったので、異業種交流会というものがあったと知ったときには目から鱗だった。

この異業種交流会、今でこそ胡散臭いものも多いが(当時も私が知らなっただけで多かったのかも?)当時は健全な質の良い交流会が多かったと思う。

いろんな業種の人と会い名刺交換をしてお仕事のマッチングを図る…そんな感じだ。

私は参加した後日、必ず全員にアポをとり先日の名刺交換のお礼とまた改めて会ってほしいアポをとることにしていた。

だいたいの方が快く承諾してくれ、必ず私はこう話す「今は印刷会社の営業をしていますが、将来昆布の会社を立ち上げたい。それまでお付き合いしていただきたい」と。

この交流会というもので出会った人たちが今の私を支えてくれているのだ。長い方はもう8年くらいになる。そしてどんどんまた良い縁がつながって今に至っており、すべての縁の原点はこの時期に参加した交流会だったんだなと、この記事を書いていてなんだか感慨深いものがある。

もちろん、印刷会社としての私の売り上げを支えてくれていたのもこの方たちである。たぶん、最初はお情けでお仕事をいただいたことが多かったんだろうなぁと。。。改めてこの場を借りて感謝申し上げたい。

なので、私の営業スタイルは当時とさほど変わっていない。
それこそ大学を出てから8年くらいたつのでそれなりに大人になった部分はあるが、相変わらず敬語は使えないし電話対応も適当だ。楽しい話には時間も忘れて入り浸る。名刺の渡し方もメール文も全部自己流。それでも、それが、私だ。この私を認めてくれる人たちと付き合っていきたいものである。

そんなこんなでだんだんと印刷の知識も備わり、売り上げもそこそこ調子が良くなって印刷会社の営業マンが板についてきたころ、試練はまた突然やってくるのである。

つづく

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